子どもの鼻血の原因と対処法
鼻の粘膜がまだ弱い子供は、よく鼻血を出します。病気が隠れているケースもありますが、心配のない症状がほとんどです。ですが、子どもが血を出していると、親も慌ててしまいますよね。鼻血の適切な処置をしっかりと頭に入れておけば、焦ることなく対応することができます。ここでは鼻血の原因や、対処法をまとめていきたいと思います。
鼻血はどこからの出血?
鼻の入口から5㎜~1㎝程のところに、キーゼルバッハ部位と呼ばれるところがあります。この毛細血管が集まっている部分が傷つけられることで、鼻血が出ると言われています。
鼻血の原因
以下のようにキーゼルバッハ部位が刺激されることで鼻血が出ます。
- ①外傷による出血
- ・子供が自分の指で鼻をいじる(夜中に無意識でいじることも)
- ・鼻のかみすぎ、擦りすぎ
- ・転倒や殴打で鼻をぶつけた時
- ②温度変化
- ③運動時の血圧上昇
- ④お風呂などでののぼせ
- ⑤興奮時
特に、風邪気味や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が弱っている時はより鼻血が出やすい状態にあるので、これらの症状がある際は、鼻血が起こる予兆と捉えておきましょう。
鼻血の止め方
親も子供も慌ててしまうと、処置が滞っていまいます。まずは冷静に、子どもを落ち着かせましょう。
- ①ティッシュで血を受けながら、しっかりと小鼻を押さえる(母指圧迫止血法)
- ②椅子や膝などに座らせる
- ③顔をやや下向きにする(あれば動画や絵本を見せるなどしましょう)
母指圧迫止血法とは、ティッシュを持ちながら、片方の小鼻を親指で押さえ、残りの4本の指で子供の顎を挟みます。反対側の鼻で息が出来ますし、3分ほどで止血できる方法です。
間違った対処法
- ・上を向かせる、横にする(血がのどに落ちてきて気分が悪くなります。)
- ・ティッシュを鼻の奥に詰める(さらに粘膜を傷つけたり、ティッシュが詰まります。)
間違った対処をすると、なかなか鼻血が止まらなかったり繰り返すことがあるので気を付けましょう。
鼻血が出たあとの過ごし方
- ・すぐに鼻をかまない、いじらない
- ・温めると出やすくなるので、お風呂は控えめに
- ・直後の激しい運動も控える
- なるべく粘膜を刺激しないようにしましょう。
危険な鼻血、受診の目安
以下のような場合には特に注意が必要です。気になる症状がある場合には、耳鼻科や小児科を受診したり、小児救急などに電話相談をしましょう。
- ・20分以上止血法をしても止まらない
- ・大量出血、しつこく繰り返す(腫瘍が原因の場合がある)
- ・キーゼルバッハ部位以外からの出血がみられる
- ・体にあざが出ている(血液の病気が疑われる)
- ・鼻血が出ることによる貧血の症状
参考
鼻血が止まらない9つの原因【正しい止め方も】大量に出
るのは病気?
子どもの鼻血が止まらない!鼻出血の原因や正しい止め方、対処法について
2020/08/18 更新
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